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新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
November 16, 2009
新聞記事の寄せ集めなら要らん−『「ゆとり教育世代」の恐怖』
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人事コンサルタントが「ゆとり教育世代」について書いた本だから、「企業におけるゆとり世代の育成方法と人事部のあり方」みたいなことが書かれていると思ったら違った。
内容の大半は、ゆとり世代を含む最近の若者についての新聞記事を集めたようなもの。だから、普段から新聞をよく読んでいる人なら目新しいことはほとんどない。それぞれの記事に筆者が即応的にコメントをしているためか、個々の論点のつながりが非常につかみづらい。
だいたい、著者の立ち位置がよく解らない。かつての受験戦争を肯定的に捉え、「学力テスト」に反対した日教組を批判しているところを見ると競争原理主義者のようにも思えるが、他方で「学校選択制」には異議を唱えている。自由競争を擁護したいのか非難したいのかいまいち解らない。この筆者は一体何を問題視しているのだろうか?その答えは最後の最後まで読んでようやく解った。
いまの日本はあまりにいびつである。あまりに搾取が行き過ぎている。あまりに若者は無抵抗である。そんな静かなる憤りが私の心の中にあった。…要するに、筆者は「日本でまかり通っているいびつな競争原理」と「それによって搾取されている若者世代」を問題視しているのである。だったら最初からそういうスタンスを貫いて、日本の搾取構造を深くえぐるような本にすればいいのに。今の日本の社会制度や経済システムがいかに若者をダメにしているのか?若者が希望を持てる「健全な競争メカニズム」とは何か?について、大胆に主張するぐらいの内容の方がよかった。
例えば、成果主義が始まった1990年代後半、この精度に期待した人たちは少なくないと思う。ひと言でいえば、結果を出したものは報われ、そうでない者はそれなりに…というシステムだからだ。
ところが、実際は違う。結局は、正直者はバカを見るのだ。私にはそう思えてならない。そんな視点で社会を見ると、明らかに結果を出していながら報われない構造ができ上がりつつある。ここに、私の怒りがある。
結局、なぜ筆者が「ゆとり世代」を持ち出したのかというと、「ゆとり世代のピュアな感性が、日本の搾取構造に異を唱えてくれると信じているから」といった程度の理由でしかない。何と頼りない主張か。それなら別にゆとり世代なんか持ち出さなくていいんじゃない??
June 12, 2006
井深大の名言
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「今の日本の教育カリキュラムや基本方針は、…理解して覚えることと、丸暗記で理屈なしに覚えることをごっちゃにして考えているのです。ものを教えるのには、意味を解いて、理解させてから教えなければならない、意味が分からないで暗記しても何にもならないと、かたくなに信じています。子どもが理解するように、その発見への誘導ばかりしている。井深大(1908〜1997)
しかし、私は、理屈なしに覚えるということは、ものすごく大切なことだと思うのです。初めは理屈も何も分からないで、そのままを、ありのままを覚えてしまって、わけが分からなくてもそれを使っていく。すると、ある時サーッとその意味が見えてくる。自分で意味を発見し理解するという過程がそのうちに出てくると思います。」
(野上芳彦著『教育への重大な提言 井深大講演集(前編)』青也コミュニケーションズ、1994年)
盛田昭夫とともにソニーを創業。起業家としての実績は言うまでもないが、他方で教育活動にも熱心だった。1969年に幼児開発協会、1972年にソニー教育振興財団を設立し理事長に就任。起業家が筆を執る時、通常は自分が興した企業をテーマにするものだが、井深の場合は教育について多数の著書を残している。
引用した文は子どもの教育について言及しているが、同じことは大人の教育についても言える。意味が解らない知識は自分にとって役に立たないことだと決めつけ、低俗な損得勘定で簡単に切り捨ててしまう人がたまにいるが、知識に対する態度としては望ましいものではないと思う。
![]() | ソニーを創った井深大から 教育への重大な提言―井深大講演集〈前編〉 野上 芳彦 青也コミュニケーションズ 1994-09 Amazonで詳しく見るby G-Tools |


面白く読んで,概括をつかむにはよいが。。。


