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   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
August 02, 2010

29歳の誕生日に「自分がやりたいこと」を再整理してみる(2)

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 (昨日の続き)

(2)組織学習の実態の解明と組織学習の方法論の精緻化
 (1)は個人の学習に関する目標であるのに対し、(2)は組織の学習にフォーカスを当てている。マネジメントやリーダーシップを必要とするビジネスパーソンのニーズを全て満たすには、個人向けの学習機会だけではどうしても限界がある。学習機会を提供すると同時に、彼らが習得した内容を組織に広め、彼らと同じようなスキルやマインドを有するビジネスパーソンが組織内に量産される仕組みが重要になる。この仕組みを構築するためには、組織学習のメカニズムを明らかにすることが有益だろう。

 ビジネスパーソンは学習を終えると現場に戻る。そして、学習で学んだ事柄を現場の業務に適用する。彼らの知識や行動が他の社員を刺激し、他の社員にも学習を促す。社員間の相互作用を通じて学習は密度を増し、社員のさらなる行動変容をもたらす。これが組織学習である。

 とりわけ私が注目しているのは、

 ・ボトムアップによる戦略が生まれる現場
 ・現場起点のイノベーションが生まれる現場
 ・業務プロセス改革が起こる現場
 ・組織やチームを変革へと導くリーダーが育つ現場
 ・競争力のあるナレッジ・ノウハウが形成、伝播、蓄積される現場
 ・倫理、善、道徳、社会的責任を追求する現場
 ・外部組織とのコラボレーション、ネットワーク形成を推進する現場
 ・上記の現場学習における、現場とトップマネジメントの関係

といった事象である。組織学習の実態を明らかにし、組織学習を効果的に進める方法を整理することは、マネジメントやリーダーシップを学習したビジネスパーソンが現場で他の社員を巻き込んで学習を推進する上で必ず役に立つと思うのである。

(3)グローバル人材を育成する仕組みの追求
 私自身グローバルで仕事をしているわけではないため、この目標は現時点では全くもって現実味がないものの、やはりこれからの時代にグローバル人材の育成は欠かせないテーマになることは間違いない。

 個人的には、欧米のような先進国や成長著しい中国よりも、同じく急成長を遂げているが中国に比べるとあまり日本人に馴染みのないインドや、日本と同等かそれ以上の人口を有し、将来的には魅力ある市場になると予測される東南アジア諸国(インドネシア、ベトナムなど)、さらに親日国であるブラジルを始め今後成長が見込まれる南米、そしてもっと長期的な視点に立てば、いつか必ず世界的に注目される市場になるであろうアフリカに着目したいと思っている。

 多くの日本人がこれらの国々の人々と仕事をするようになる日はそう遠くないだろう。異文化の人たちの文化や価値観を理解、尊重、受容し、彼らと円滑に仕事を進められる人材の育成が急務になるはずだ。私自身もこの分野で貢献できればと思う。これが3番目の私の願いである。

(4)効果的なBtoBマーケティングの実践
 これは(1)〜(3)とはちょっと毛色が異なるのだが、私自身が現在担当しているマーケティング業務をもっと高度化したいということである。私の会社の事業はBtoBビジネスであり、BtoCビジネスのマーケティングの成功事例をそのまま持ち込むことができないことがここ数年の経験で解ってきた。

 とはいえ、これといったBtoBのマーケティング方法が確立されているようには思えない。BtoBビジネスは未だに営業が強い世界であり、マーケティングはオマケ的な扱いを受けることもある。

 しかしながら、ブログ、SNS、twitter、Youtube、Ustreamといったソーシャルメディアを始め、マーケターが使えるツールは爆発的に増えている。今後何が出てくるかは予測できないが、何かしらの新しいツールがいろいろと出てくることだけは予測できる。これらのツールをうまく活用し、BtoBのマーケティングで成果を上げたいというのも私の願いである。

 ドラッカーは、「マーケティングの究極の目的は、販売活動をなくすことである」と述べた。営業が販売活動をしなくとも、自動的に顧客の方から製品やサービスを購入してくれる状態を作ることがマーケティングの理想であるというわけだ。

 もっとも、これは究極の理想像であって、とりわけBtoBビジネスで扱うような複雑な製品・サービスの場合は、どうしても営業という人的リソースを使わなければならない場面が出てくる。だが、人海戦術のようなマンパワーに頼った非効率なやり方はもうそろそろ脱却したい。顧客企業にとっても、購入する気もないのにいちいち営業担当者を相手にしなければならないのは苦痛である。

 顧客企業が本当に望む情報(映像のような知覚的要素も含む)を提供すると同時に、営業担当者がスマートに商談を進められるような仕組みを作ること、これがマーケターとしての私が目指している姿である。
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