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February 27, 2006

【ミニ書評】クレイトン・クリステンセン著『明日は誰のものか イノベーションの最終解』

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明日は誰のものか イノベーションの最終解 (Harvard business school press)明日は誰のものか イノベーションの最終解 (Harvard business school press)
クレイトン・M・クリステンセン スコット・D・アンソニー エリック・A・ロス 宮本 喜一

ランダムハウス講談社 2005-09-16

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 クレイトン・クリステンセン他著、宮本喜一訳。クリステンセンが10年以上に渡り手がけている「破壊的イノベーション」研究の最新作。『イノベーションのジレンマ』『イノベーションへの解』で展開した理論を用いて、教育、航空、ヘルスケア、半導体、通信という5つの業界について、今後破壊的イノベーションが起こる余地があるのか、起こるとしたらどのようなものかといった観点から分析している。

 本書では従来の理論に対して、2つの新たな論点が加わっている。第一に、政府の規制強化・緩和といった非マーケット要因がイノベーションに対していかなる影響を与えるかという議論である。独占と政府の規制との関係に関する研究は従来から数多くなされてきたが、イノベーションと政府の規制との関係について論じたものはまだ少ないと思われる。第二に、マクロ経済レベルでは破壊的イノベーションはいかなる影響力を持つかという議論である。これは、マイケル・ポーターが戦略論の後半において、マクロ経済における競争優位に関して論じていることとパラレルに捉えることができる。いずれの論点も、今後のイノベーション理論に新たな方向性を付与するものとなりそうである。
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