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June 12, 2006
【ミニ書評】ジェレミー・リフキン著『エントロピーの法則―地球の環境破壊を救う英知』
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文明批評で知られるジェレミー・リフキンの著書(訳は竹内均)。著者はエネルギーの枯渇に強い危機感を抱いており、長年に渡って新たなエネルギー源とその利用方法を模索してきた。近著『水素エコノミー−エネルギー・ウェブの時代』では水素燃料を強く支持しているが、20年以上前に書かれた本書では太陽エネルギーの利用を推奨している。その点だけを考えると、主張の一貫性には若干の疑問符がつくものの、そこは20年以上の間にエネルギーをめぐる事情が変わってしまったのだということで目を瞑ることにしよう。とにもかくにも、エネルギー源として化石燃料を使い続けることには限界があるという認識は今も昔も変わっていない。
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エントロピーの法則とは熱力学の第2法則のことであり、本書の表現によると、「物質とエネルギーは一つの方向のみに、すなわち使用可能なものから使用不可能なものへ、あるいは利用可能なものから利用不可能なものへ、あるいはまた、秩序化されたものから、無秩序化されたものへと変化する」(p45)と定義される。外界とのエネルギーのやり取りがない、すなわち「閉ざされた系」では、やがて全てのエネルギーが使い果たされ、「ヒート・デス」状態になる。
ここ数百年の間に人間は産業を発達させ、爆発的な進歩を遂げてきたが、その裏では大量の化石燃料を浪費し、エントロピーを増大させてきた。リフキンは、エネルギーの利用方法とイデオロギーには密接な関係があると指摘する(この点が非常に特徴的である)。急速な進歩を支えた功労者、裏を返せば急速に地球を高エントロピー状態に追いやった戦犯として、自然科学の分野ではベーコン、デカルト、ニュートン、社会科学の分野ではジョン・ロック、アダム・スミスの名を挙げている。
新しいエネルギー源として太陽エネルギーを活用するとしても、これまでの産業時代のようなイデオロギーに頼っていては、すぐさまエネルギーは枯渇してしまうだろう。太陽エネルギーを有効に利用するためには、新たなイデオロギーと、そのイデオロギーに立脚した新たな社会システムが必要である、とリフキンは述べている。
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