※2012年12月1日より新ブログに移行しました。
>>>現行ブログ free to write WHATEVER I like
⇒2019年にさらにWordpressに移行しました。
>>>現行HP シャイン経営研究所(中小企業診断士・谷藤友彦)
⇒2021年からInstagramを開始。ほぼ同じ内容を新ブログに掲載しています。
>>>Instagram @tomohikoyato
   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
June 19, 2006

マイケル・ポランニーの名言

拍手してくれたら嬉しいな⇒
 「近代科学の目的は、厳密に主観性を排した客観的な知識を確立することである、と宣言されてきた。この理想にかなっていないものはすべて、一時的にのみ許される落度と考えられ、我々はその欠陥をとりのぞくように努力しなければならない、と言われている。しかし、暗黙的な思考はすべての知識の不可欠の部分をなしている、ということを考えるならば、知識の個人的な要素をすべて除去するという理想は、実際にはすべての知識の破壊をめざしていることになる。こうして、厳密な科学という理想は根本的に誤解を招くものであることが判明し、それはまた有害きわまる誤謬の源にもなるであろう。

 一切の暗黙知を排除した上ですべての知識を形式化する過程は、自己崩壊におちいるということを示しうる、と私は考えている。」
(マイケル・ポランニー著、佐藤敬三訳『暗黙知の次元 言語から非言語へ』紀伊国屋書店、1980年)
 マイケル・ポランニー(1891〜1976)
 ハンガリーの物理化学者・社会科学者・科学哲学者。最初は物理化学者としてキャリアをスタートさせたが、途中で社会科学に転向した。

 製造業の2007年問題もあって、各企業は今、従業員の暗黙知を形式知に変換し、蓄積することに躍起になっている。誰もが言葉を尽くして自分の知識を語ろうとしている。ただし、どんなに形式知を上手に取り出したところで、変換し得ない暗黙知が残ることは覚えておかなければならない。ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの有名な一文を借りよう。「語りうることは明瞭に語られうるが、言いえないことについては沈黙せねばならない」。「言いえないこと」=暗黙知は、言葉以外の手段で伝えるしかない。(とはいえ、暗黙知が言葉で説明できないものである以上、暗黙知を伝達する手段も言葉では説明できないのではないか?という決定的な疑問は残るのだが…)

 ちなみに、次兄は経済人類学者のカール・ポランニー。経済活動を組織するための手段としての「市場」に対して鋭い批判を行った。カール・ポランニーの思想はピーター・ドラッカーと全く相容れないものであったが、2人の間には深い親交があったという。

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)
マイケル ポランニー Michael Polanyi

筑摩書房 2003-12

Amazonで詳しく見るby G-Tools
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:

トラックバック

» ブログのトラックバックセンター from blolog〔ブロログ〕
マネジメント・フロンティア〜終わりなき旅〜様トラックバック、ありがとうございました。blolog〔ブロログ〕では、カテゴリー別にトラックバックを募集中です。他のカテゴリーへも、お気軽にトラックバックして下さい、お待ちしております。 [Read More]

コメントする