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April 10, 2006
【ミニ書評】ピーター・ドラッカー、中内功著『挑戦の時―往復書簡〈1〉』
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P・F・ドラッカーとダイエーの創業者である中内功が、「個人、企業、経済、社会、政府はいかなる変化に直面しているか。また、その変化に対していかに挑戦し、いかに自己を再生すべきか」ということをテーマに、1994年から95年にかけて手紙を通じてやり取りを交わしたのを「往復書簡」としてまとめたもの。
中国経済は急成長を続けているが、1990年代にもGDP成長率が2桁に達する時期があった(1992〜95)。1冊目の冒頭はこの中国について対話がなされている。ドラッカーは、中国の強みは企業が家族的な絆で結ばれていること、華人・華僑のネットワークが存在することにあると、今後はハード面、ソフト面(人材面)のインフラを整備しなければならないと指摘する。一方で、急速に進行するインフレ、国営企業および農村から流出する大量の失業者、科挙の影響を引きずって実務に役立たない知識を未だに教えている大学教育システムには懸念を示している。
1990年代に比べると教育制度は改善され、MBA教育などの実務教育も盛んになっている。また中国のインフレは過大に評価されている(中国の官僚が数字を吊り上げている?)という説もある。だが、(国営企業はともかくとして)農村は潜在的な失業者を大量にかかえており、彼らをどうするのかが今後の中国の行方を大きく握っているように思える。
(April 10, 2006)
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中国経済は急成長を続けているが、1990年代にもGDP成長率が2桁に達する時期があった(1992〜95)。1冊目の冒頭はこの中国について対話がなされている。ドラッカーは、中国の強みは企業が家族的な絆で結ばれていること、華人・華僑のネットワークが存在することにあると、今後はハード面、ソフト面(人材面)のインフラを整備しなければならないと指摘する。一方で、急速に進行するインフレ、国営企業および農村から流出する大量の失業者、科挙の影響を引きずって実務に役立たない知識を未だに教えている大学教育システムには懸念を示している。
1990年代に比べると教育制度は改善され、MBA教育などの実務教育も盛んになっている。また中国のインフレは過大に評価されている(中国の官僚が数字を吊り上げている?)という説もある。だが、(国営企業はともかくとして)農村は潜在的な失業者を大量にかかえており、彼らをどうするのかが今後の中国の行方を大きく握っているように思える。
(April 10, 2006)
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