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   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
August 25, 2005

人事担当者も「無理しないほうが愛される」〜新入社員のリアリティ・ショックを防ぐための心構え

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 採用面接の時は、面接官が自分の会社の素晴らしさを力説していたのに、いざ入社してみたら、全然話と違う!!という悲しい経験をしたことがある人は少なからずいると思います。(私もそのうちの1人です。)

 会社の悪い面を虚偽の事実で上塗りして、見かけだけはよく見せようとする「作為的な嘘」は論外ですが(場合によっては労働契約の解除が認められます。)、実際には、悪い面を単に言わない「不作為による嘘」の方が多いと思います。

 「不作為による嘘」は、作為的でないだけに、入社後に「聞いていたのと違う!!」と声を上げて指摘することにためらいを感じてしまいがちです。組織に対しては不信感を抱く上に、そんな組織を選択してしまったことに後悔さえ覚えてしまい、結果的にモチベーションの低下を避けられません。

 社会心理学者の加藤諦三氏は著書『無理しないほうが愛される―「自分の魅力に気づく心理学」』の中でこんなことを述べています。

無理しないほうが愛される―「自分の魅力に気づく心理学」無理しないほうが愛される―「自分の魅力に気づく心理学」
加藤 諦三

三笠書房 1992-11

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 「自分の弱点をさらりと言ってしまえる人は、相手をリラックスさせる。しかし自分の弱点を隠して自分を偉大に見せようとする人は、相手を不安にさせる。」


 これは、対人関係に関して述べられたものですが、組織と人間の間の関係においても十分に当てはまると思います。

 現実には、自社の弱みを正直に打ち明けてくれる企業は少ないでしょう。しかしそれでも、従業員と企業が長期的に良好な関係を構築するためにも、企業には自社の弱みを面接時に告白する勇気を持って欲しいと思っています。

 
 「ありのままの情報を伝えられた応募者は仕事に対する期待感が高すぎず、より現実的であること、仕事や挫折に対処する心構えができていることが証明されている。その結果、予想外の退職が減る。仕事のポジティブな面しか示さなければ、新人はそれに惹かれて組織に入るかもしれない。だがそれは、面接者にとっても、新人にとっても、すぐに後悔する結婚のようなものだ。」(スティーブン・P. ロビンズ著『マネジメントの正体―組織マネジメントを成功させる63の「人の活かし方」』より)

マネジメントの正体―組織マネジメントを成功させる63の「人の活かし方」マネジメントの正体―組織マネジメントを成功させる63の「人の活かし方」
スティーブン・P. ロビンズ Stephen P. Robbins

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