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   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
May 31, 2005

法律は現実の後追いしかできない

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 法律はその性質からして、現実に問題が起こった後でしか制定することができない。未来に起こることを予測して事前に制定することはできない。そんなことをすれば、我々の社会的行為は著しく制限されてしまう。万一予測が誤ったならば、我々は不要な負担を負わされることになる。しかも法律は容易には撤廃できない。

 法律は万人に適用されるために、必要最低限のことしか定められない。法律で規制すべきと考えられる事象のうち、万人に共通することを抽出すれば、自ずとその事象の数は少なくなる。

 法律は、道徳や倫理といった不文律の規制も含めたあらゆる規則の中で、最後の番人の役割しか果たすことができない。それ以上の機能は担えない。

 法律は頻繁に非現実的、時代遅れになると批判する場合があるが、それは議論すべき点を正しく捉えていない。法律は本質的に時代遅れになるものである。重要なのは、時代遅れになったことをどのように察知し、どのように適切な処置を施すかという点である。
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