※2012年12月1日より新ブログに移行しました。
>>>現行ブログ free to write WHATEVER I like
⇒2019年にさらにWordpressに移行しました。
>>>現行HP シャイン経営研究所(中小企業診断士・谷藤友彦)
⇒2021年からInstagramを開始。ほぼ同じ内容を新ブログに掲載しています。
>>>Instagram @tomohikoyato
新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
February 27, 2006
【ミニ書評】クレイトン・クリステンセン著『明日は誰のものか イノベーションの最終解』
拍手してくれたら嬉しいな⇒
明日は誰のものか イノベーションの最終解 (Harvard business school press) クレイトン・M・クリステンセン スコット・D・アンソニー エリック・A・ロス 宮本 喜一 ランダムハウス講談社 2005-09-16 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
クレイトン・クリステンセン他著、宮本喜一訳。クリステンセンが10年以上に渡り手がけている「破壊的イノベーション」研究の最新作。『イノベーションのジレンマ』『イノベーションへの解』で展開した理論を用いて、教育、航空、ヘルスケア、半導体、通信という5つの業界について、今後破壊的イノベーションが起こる余地があるのか、起こるとしたらどのようなものかといった観点から分析している。
本書では従来の理論に対して、2つの新たな論点が加わっている。第一に、政府の規制強化・緩和といった非マーケット要因がイノベーションに対していかなる影響を与えるかという議論である。独占と政府の規制との関係に関する研究は従来から数多くなされてきたが、イノベーションと政府の規制との関係について論じたものはまだ少ないと思われる。第二に、マクロ経済レベルでは破壊的イノベーションはいかなる影響力を持つかという議論である。これは、マイケル・ポーターが戦略論の後半において、マクロ経済における競争優位に関して論じていることとパラレルに捉えることができる。いずれの論点も、今後のイノベーション理論に新たな方向性を付与するものとなりそうである。
January 30, 2006
【ミニ書評】クレイトン・クリステンセン著『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』
拍手してくれたら嬉しいな⇒
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) クレイトン・クリステンセン 玉田 俊平太 翔泳社 2001-07 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
クレイトン・クリステンセン著。「なぜ技術力も資金力もある巨大企業が新興企業に打ち負かされることがあるのか」という問題意識からクリステンセンの研究は始まっている。クリステンセンの答えは「巨大企業は正しくマネジメントされるが『ゆえに』失敗する」。顧客の声に耳を傾ける、自社の利益構造に見合った収益性が見込める市場に投資するというマネジメントの定石が、時に自社を破滅に追い込むことがあることを「破壊的イノベーション」という概念を用いて示した画期的な著書。すでに現代の古典とも言われている。
【ミニ書評】クレイトン・クリステンセン著『イノベーションへの解―利益ある成長に向けて』
拍手してくれたら嬉しいな⇒
イノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press) クレイトン・クリステンセン マイケル・レイナー 玉田 俊平太 翔泳社 2003-12-13 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
クレイトン・クリステンセン、マイケル・レイナー著。『イノベーションのジレンマ』が巨大企業が破壊的イノベーションで滅ぼされる様子を描いたものであるのに対し、『イノベーションへの解』は企業が破壊的イノベーションを利用しながら持続的な成長を達成するためにはどうすればよいのかという問題を扱っている。IBM、HPなど、巨大企業でありながら破壊的イノベーションを上手く活用している企業を取り上げて、利益ある成長のための原則を提言している。