※2012年12月1日より新ブログに移行しました。
>>>現行ブログ free to write WHATEVER I like
⇒2019年にさらにWordpressに移行しました。
>>>現行HP シャイン経営研究所(中小企業診断士・谷藤友彦)
October 19, 2011

嗚呼、我がいとしの阪神タイガースよ…サンスポの「虎V逸連載」をまとめておく

拍手してくれたら嬉しいな⇒
 中日ドラゴンズ、優勝おめでとうございます。阪神ファンの自分にとっては、悲しいかな4月に立てた順位予想がほとんど当たってしまったよ。阪神と巨人が逆だったけどね。

 一時は首位ヤクルトに2.5ゲーム差まで詰め寄りながら、直接対決で6連敗を喫するという、阪神”お得意の”シーズン終盤の失速。2008年に巨人に8連敗を食らって大逆転V逸という大恥をかいた、あの負の歴史を思い出してしまった。しかし、今年は優勝どころかCS出場まで逃してしまい、続投が規定路線だった真弓監督も、一転して辞任することになった(まぁ、事実上の解任だが)。

 サンスポが「虎V逸連載」というタイトルで、5回に渡る連載記事を載せていたので、来シーズン以降の反面教師の題材として、ここにまとめておこう。今回のような監督人事のドタバタを見ると、どうも90年代の暗黒時代を思い出してしまう。ただ、あの頃は現場とフロントとの確執が問題となっていた。しかし、今回はそうではなく、監督を筆頭とする首脳陣の力量不足に起因するところが大きいように思える。

 現場とフロントの対立は、どちらかが気に食わない相手を追放することで表面的にはすぐに解決できるものの、周囲には不穏な空気と感情的なしこりが長く残る。一方で、今回のような能力不足の問題は、解決するのに時間がかかる。ただし、適切なアプローチを取れば、中長期的には高い確率で成功を収めることができる。

 ・阪神タイガースはどういう野球をするチームなのか?
 ・そのチーム戦略を実現するのにふさわしい監督像とは何なのか?
 ・その監督を支えるコーチ陣には、どのような要件が求められるのか?
 ・上記の監督やコーチ陣を、生え抜きのOBあるいはベテラン選手の中からどのように育成していくのか?
 ・生え抜きのOBだけでは足りず、外部招聘が必要な時に備えて、適材をリストアップしているか?
 ・チーム戦略を実行するために、各選手にはどのような役割・能力を求めるのか?
 ・理想とする役割・能力と、現在の役割・能力にはどのくらいのギャップがあるのか?
 ・そのギャップを埋めるためのトレーニングをどのように組み立てていくのか?
 ・ギャップを埋めるのに時間がかかりすぎると想定される場合、どこまで補強(FA選手や外国人選手の獲得、トレードなど)に頼るのか?
 ・その補強は、若手選手の出場機会を奪ってでも必要なものと言えるのか?
 ・選手の故障などのリスクをどの程度想定しているか?また、リスクが現実化した場合に備えて、予備の選手を用意できているか?
 ・ドラフトで指名する選手は、中長期的なチームの変化を考慮したものになっているか?(言い換えれば、現在の中堅選手が数年後にベテランとなり、思うようなパフォーマンスを上げられなくなった際に、すぐにその選手の役割を代替できる選手へと育つだけの公算があるか?)

 来年の監督は、内部昇格なら和田打撃コーチ、外部招聘なら日本ハムを今季限りで退団する梨田監督に絞られているようだが、来年の監督が誰になるとしても、こうした人材マネジメント上の論点に、球団が1つ1つ丁寧に答えていくことが必要だと思う。一阪神ファンとしては、暗黒時代への逆戻りはもう勘弁。猛虎が復活することを願ってやまない。

【虎V逸連載1】「捨てたんですか、この試合」
球団と真弓監督、そして選手との溝が決定的になったのは首位・ヤクルトと4ゲーム差で乗り込んだ9月9日からの3連戦だった。先発・久保の周りに内野手が集まり、久保投手コーチが、その輪に近づいた。カクテル光線に照らされた、神宮のマウンド。そこに今年の阪神を象徴する、不穏なムードが漂っていた。

 初戦を落とし、迎えた2戦目だった。1-3の四回二死二、三塁。打席は1番・青木。敬遠で2番・田中浩との勝負も想定される中、久保投手コーチが伝えたのは、小嶋への交代だった。しかも打順の絡みがあったといえ、捕手も藤井彰から、この時点でまだ経験が浅い小宮山へスイッチされた。

 「捨てたんですか? この試合?」ある主力野手の声に、セキを切ったように他の野手も続いた。マウンド上での異例の“詰問”。しかしコーチは説明もせず、黙ったままだ。そして久保は白球を高く放り上げ、ベンチへ帰っていった。

【虎V逸連載2】まとめ役“失格"木戸ヘッド
 どういうビジョンで戦っているのか。選手起用や戦略など、チーム内からその意図を問う声が続出した今季。無死や一死二塁で追い込まれると、『何とかしろ』というサインまであったという。ただヘッドという役割を考えれば、作戦面以上に、チームをまとめられなかったという事実の方が、大きいだろう。
 若手に厳しい一方、ベテラン勢には甘い。失敗した選手や出場機会が少ない選手へのフォローがない。9月14日の中日戦(甲子園)では、同点の七回無死一塁で代打・俊介が犠打を2球連続ファウルし、三振。ベンチ裏に若手を集めた木戸ヘッドコーチが「なにやっとるんや! 次、失敗したヤツは落とすからな!」と怒鳴り、試合後に俊介が2軍落ち。関係者は、「うちはほめて伸びるタイプの若手が多い。厳しいのはいいが、ただ怒鳴り散らすだけで、具体的なアドバイスがない…」と指摘した。

【虎V逸連載3】「監督育成」怠った球団
 阪神には2軍監督を経て、1軍に昇格させるという従来の方針があった。90年代では中村勝広、藤田平。岡田彰布は野村政権、星野政権下で2軍監督として経験を積み、昇格に備えた。

 04年から5年間、指揮を執った岡田政権の間にも後継者づくりを怠り、08年の辞任後、近鉄でヘッドコーチのキャリアしかない真弓監督に急きょオファー。監督未経験者のもろさをこれでもかと露呈し続けた3年間だった。真弓阪神の間に平田2軍監督は退団。後継者育成を忘れていたと言われていても仕方ない。

【虎V逸連載4】バラバラになった虎
 09年の春季キャンプ。サンケイスポーツ評論家の板東英二氏と対談を行った新指揮官は、継続中の金本の偉大な記録について「そのとき(止まるとき)は僕が決断します」と話していた。自身の仕事は、過渡期を迎えているチームの若返りだと自認。そして実際、3年間で若手を多く登用した。

 ただ金本に関していえば、スムーズな記録の“幕引き”をさせたとはいえない。03年、05年の優勝の大立役者であり、球史に残るスラッガー。そんな功労者を昨年の右肩の故障以来、ファンや周囲から厳しいバッシングを受けさせる形にしてしまった。

【虎V逸連載5】活用されなかった星野SD
(※もともとは「扱いやすい真弓監督」というタイトルだったのだが、いつの間にか変わっていた)
 編成やチーム方針にほとんど口を挟まない真弓監督は球団としては扱いやすい。ベンチワークの弱さは球団主導で行った城島、小林宏、藤井彰らの大型補強で補えると考えていたフシがあった。

 球団の思惑は3年目のシーズンに入って瓦解。新井は打点王トップ、マートンは首位打者と最多安打を争い、平野、鳥谷が打率3割近くを打ち、球児がセーブトップに立つ個人成績を残しながら、ベンチワークの甘さが勝負どころで出て、4位に終わってしまった。
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:

コメントする