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October 12, 2011

【補足】「偉大なる脅迫者」に関する余談―『リーダー・パワー』

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ジョセフ S ナイ
日本経済新聞出版社
2008-12-17
posted by Amazon360

 先日の「ハード/ソフトのバランスが取れたリーダーシップ論―『リーダー・パワー』」で紹介した、スタンフォード大学の心理学者ロデリック・クレイマーの「偉大なる脅迫者」というキーワードに関する簡単な補足。日本企業の経営者で「偉大なる脅迫者」に該当する人物として私がぱっと思いつくのは、ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正社長と、ソフトバンクの孫正義社長の2人である。

 柳井社長は、ユニクロをGAPやH&Mに対抗できるグローバルなブランドへと育て上げるべく、ここ数年は積極的に海外戦略を展開している。しかし、経済学者の池田信夫氏が横田増生氏の著書『ユニクロ帝国の光と影』の書評において、「いい人には経営はできない」と評しているように、柳井社長にはどこかマキャベリ的な側面がある点は否定できない(※1)。

 後継者問題も抱える柳井社長は、会社のビジョンを実現するために、少なくとも200人の次世代リーダーを育成する必要があると認識している。そこでファーストリテイリングは、一橋大学大学院と連携して、新たな経営幹部を中長期的に養成するコースを導入している。柳井社長は、次世代のリーダーに求める要件について、「阿修羅であると同時に仏陀でもなければならない」と述べている。すなわち、ファーストリテイリングにおいて、リーダーとは、人間性の善と悪の両方を理解した、非情な完全主義者でなければならないのである(※2)。

 もう1人の「偉大なる脅迫者」、ソフトバンクの孫正義社長は、多額の借金をしてボーダフォンを買収し、日本にいち早くiPhoneを導入してスマートフォン市場を開拓し、最近では「光の道」構想を掲げたり、福島原発事故を契機に、自然エネルギーの普及を目的とした基金を設立したりと、通信を主軸とした多様な事業を次々と展開している。「一生に一度のほら吹きだと思って聞いてほしい」と冗談めかしてはいたが、Ustream上で「30年ビジョン」を生き生きとプレゼンしていた姿を覚えている方もいらっしゃるだろう。

 だが、孫社長もまた、マキャベリ的な側面を持ち合わせている。業界関係者から聞いた話によると、孫社長は経営幹部に対し、面と向かって「お前なんか焼け死んでしまえばいい」と平気で言うそうだ(もっとも、このぐらいの暴言であれば、他の社長でも言っている可能性はあるが・・・)。

(※1)池田信夫「いい人に会社は経営できない - 『ユニクロ帝国の光と影』」(BLOGOS、2011年3月27日)
(※2)野中郁次郎、竹内弘高「「実践知」を身につけよ 賢慮のリーダー」(『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』2011年9月号)

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