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October 04, 2011

主要なリーダーシップ論の個人的整理―ハーシー&ブランチャード、J・バダラッコ編

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ジョセフ S ナイ
日本経済新聞出版社
2008-12-17
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 まだまだ続くリーダーシップ論の整理。「早く本題に入れよ!」という声が聞こえそうだが・・・。

主要なリーダーシップ論の整理図(仮)

コンティンジェンシー理論
 主にミドル・マネジメント層を研究対象とし、リーダーを取り巻く環境によって、適切なリーダーシップが規定されると説いたのが、コンティンジェンシー理論である。代表的なモデルには、ハーシー&ブランチャードのSL理論などがある。

 ハーシー&ブランチャードは、縦軸に「タスク志向」、横軸に「人間志向の強さ」をとってマトリックスを作成し、4タイプのリーダーシップを導き出している。その上で、どのタイプのリーダーシップが望ましいかは、「部下の成熟度」によって決まると結論づけている(各タイプの詳細な説明は、「SL理論|Q-BPM.org」を参照)。

 個人的には、SL理論は分析の対象が上司と部下という1対1の関係に限定されているため、リーダーシップとしては範囲がやや狭いと感じる。それ以上に腑に落ちないのは、SL理論の内容は、リーダーシップというよりもマネジメントの世界の話なのではないか?ということだ。この点については、過去にも記事を書いたことがあるので、そちらをご参照いただきたい。

 なお、SL理論が世に出たのは30年ぐらい前であるが、SL理論の提唱者であるケン・ブランチャードは、最近ではもっと影響力の強いリーダーシップを研究しているようで、ビジョンや価値観にウェイトを置いた著書も発表している。

 《ケン・ブランチャードの『1分間リーダーシップ』のレビュー記事》
 リーダーシップは部下に対してのみ発揮するものか?−『1分間リーダーシップ』
 《ケン・ブランチャードの近著『ザ・ビジョン』を取り上げた記事》
 ビジョンを構成する要素とは一体何なのだろうか?

ケン・ブランチャード
ダイヤモンド社
2004-01-08
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ジョセフ・バダラッコの『静かなリーダーシップ』
 ミドル・マネジメント層を対象としたリーダーシップ研究で、リーダーの価値観にフォーカスしているのが、ジョセフ・バダラッコの『静かなリーダーシップ』である。厳密に言えば、『静かなリーダーシップ』は、リーダーの「個人的な動機」に着目しているのだけれども、動機も価値観も「本人に何らかの意思決定を促し、何らかの行動をとるように作用する」という点では共通するので、ここでは違いを問わないことにした。

 ただし、トップ・マネジメント層のリーダーが従う価値観は、どちらかと言うと「簡潔で矛盾がないもの」が要求されるのに対し、バダラッコが紹介しているリーダーは、「複雑で、時に支離滅裂な動機」に従っている点が特徴的である。ミドル・マネジメント層のリーダーにとって複雑な動機が重要な理由について、バダラッコは「現実を様々な角度から眺め、冷静に状況を把握することができるから」と述べている。

 ミドル・マネジメント層に固有の問題としては、組織文化に組み込まれた価値観、およびトップ・マネジメント層が示す価値観と、ミドル・マネジメント自身の個人的な価値観が相反する場合に、どうやって折り合いをつけるのか?という点が挙げられる。これについてバダラッコは、「意思決定や判断を急がずに、時間を稼ぐのも戦術の1つ」、「組織のルールを、(脱法行為や明確な規律違反によってではなく、)いい意味で捻じ曲げることも必要」と助言している。

 ここで1点補足だが、冒頭の図中で、バダラッコの『静かなリーダーシップ』を「環境要因」に位置づけなかったのは、ミドル・マネジメント層のリーダーにとって、状況=リーダーを取り巻く環境とは、あくまでもリーダーが現状を把握するための対象であって、コンティンジェンシー理論のようにリーダーの行動を規定・制約する要因ではないためである。この点は、後述するD・E・メイヤーソンの『静かな改革者』も同じである。

 《『静かなリーダーシップ』のレビュー記事》
 大事なのはリーダーシップのスタイルじゃないということ−『静かなリーダーシップ』

ジョセフ・L. バダラッコ
翔泳社
2002-09
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(次でいい加減最後にするわ(苦笑))

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