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free to write WHATEVER I like
January 10, 2011

年明けということで、改めて自分の価値観を棚卸ししてみた

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 リーダーシップ開発における「自分自身の価値観」の重要性については昨年も何度かブログで取り上げたが、「そういえば、私自身の仕事における価値観をちゃんとブログで書いたことがないなぁ?」と思い、改めて整理してみることにした。カテゴリ別に「Do's(すべきこと)」と「Don'ts(すべきでないこと)」を並べている。組織文化の研究では、「価値観(暗黙の前提)」と「行動規範(価値観を体現する言動)」を厳密に区別するようだが、今回はそこまでの正確さは追求せずに、思いつくままに書いてみた。

顧客ターゲティングの考え方(取引をしたい顧客)
 《Do's》
 ・「太く長く続く顧客(=我々の主たる顧客は人事部・人材開発部)」を作る。
 (⇒顧客企業を深く理解し、顧客企業のビジネスに合ったコンテンツを提供する上ではこれが重要)
 ・研修だけでは本当はダメだと内心では思っている問題意識の強い顧客。
 ・事業戦略と人材育成のリンクを真剣に考えている顧客。
 ・研修実施にあたって、現場(=受講者の直属のマネジャーなど)を積極的に巻き込みたいと考えている顧客
 ・現場部門とのリレーションが深い顧客。
 (⇒そのような顧客は、研修内容を現場で実践してもらうために現場を巻き込んでくれるし、巻き込みに成功すると、受講者が研修内容を現場で実施するのをマネジャーがサポートしてくれる)

 《Dont's》
 ・研修の運営方法ばかりにいちいちこだわる顧客とは付き合わない。
 (私は別に、研修オペレーションのプロフェッショナルになりたいわけではない)
 ・「とりあえず上層部から研修をやれと言われたから」とか、「予算が余っているから」という理由で研修を実施しようとする顧客とは付き合わない。
 (⇒そういう顧客に対して研修をしても、受講者にとっては有益な研修にならないことが多い)

顧客への提供価値
 《Do's》
 ・顧客企業の事業戦略と密接にリンクした研修コンテンツを提供する。
 ・場合によっては、顧客企業の人材戦略の構築から支援をする。
 (⇒その方が、内容の濃い研修ができあがるし、現場で研修を活用してもらえる可能性が高まる)
 ・現場で使える実践的な知を提供する。
 ・一方的な知の提供だけではなく、顧客の事業発展に貢献するナレッジを顧客とともに協創する。
 (⇒講師が顧客より偉いわけでは決してない。顧客の知と我々の知を融合させると新しい知が生まれる)

 《Dont's》
 ・書籍で学習できるレベルの内容は絶対に提供しない。
 (⇒それなら、本を社員の人数分買うことをお勧めする。その方が研修を実施するより安上がりだから)
 ・新人研修など、汎用スキル系は重視しない。
 (⇒競合が多すぎるので、差別化が難しいし、価格競争になりやすい)

製品開発の進め方
 《Do's》
 ・「自分がほしい」、「こういう研修を受けたい」、「自分が社長だったら自社の社員に学習させたい」と思えるサービスを開発する。
 (⇒自分がほしいと思わないものを顧客に提供するのはほとんど詐欺)
 ・講義の時間を極力減らし、演習の時間を長く確保する。
 (⇒研修の目的は、講師の話を聞いてもらうことではなく、受講者自身に考えてもらうことである)
 ・投資回収点を意識した開発・販売スケジュールを組む。
 (⇒昔、これをおろそかにして痛い目に遇ったことがあるので)

 《Dont's》
 ・顧客の声を聞きすぎない。顧客の言いなりにはならない。
 (⇒顧客が全ての解を知っているのならば、我々の存在意義はどこにもない)
 ・「自分がやりたいこと」に固執しすぎない。
 (⇒「自分がほしい」と思うサービスに偏りすぎないよう、ある程度のブレーキは必要)

プロモーションの展開
 《Do's》
 ・「誠実なプロフェッショナルであること」を示す情報を発信する。
 ・研修は目に見えないサービスであるがゆえに、サービスの内容はできるだけ広く公開し、顧客の研修導入の意思決定をサポートする。
 ・プロモーションに対する投資回収点を明確にし、回収具合をモニタリングする。
 (⇒「そんなの当たり前だろう?」と思われるかもしれないが、意外と忘れやすいんだな…)

 《Dont's》
 ・カウントの仕方によっては確かに事実だと言える実績であっても、一見すると極端に思える数的実績は表示しない。
 (⇒一気に胡散臭くなるため)
 ・雑誌広告など、成果を測定しにくい広告投資は控える。

競合他社に対する姿勢
 《Do's》
 ・競合他社に対しても、できるだけ自社サービスの内容をオープンにする。
 (⇒研修業界は何かと閉鎖的なので、いつまでもコンテンツの質が安定しないと個人的には思っている。過去の記事「研修業界はまだまだ未熟な業界かもしれない」も参照)

 《Dont's》
 ・競合他社のベンチマーキングはほどほどにする。
 (⇒最低限のクオリティをクリアするためのベンチマークはするが、やりすぎると差別化できなくなる)
 ・競合他社との価格競争はしない。
 (⇒安くしなければ売れないような自社サービスの方に問題がある)

仕事の進め方
 《Do's》
 ・どのタスクでも、「目標作業時間」を常に意識する。
 (⇒最近のビジネスパーソンの多くがそうであるように、我々の仕事も即興的なものが多く、1つとして同じ仕事はない。しかし、ある程度のカテゴライズは可能なので、カテゴリ別に目標作業時間を設定することで、仕事の生産性を意識することができる)
 ・品質を落とさずに目標作業時間を短縮できるような改善策を常に検討する。
 ・時には1人きりになる時間を確保する。
 (顧客全体や、サービス体系全体のことを冷静になって考えるには、1人になることが必要)
 ・仕事が速く終わったら、自己研鑽やネットワーキングに時間を使う。
 (⇒将来に役立つ知や人脈を獲得しておかなければ、ビジネスが長続きしない)

 《Dont's》
 ・スケジュールをぎちぎちに組まない。
 (⇒バッファがないと、精神的にも肉体的にもゆとりがなくなる。ゆとりがなくなると、結局はクオリティに悪影響を及ぼす)
 ・半期ごとの目標は片手に収まる程度に抑える。
 (⇒たくさんの目標を一度に追いかけても、達成できたためしがない)
 ・だらだらと残業しない。
 (⇒必要以上に会社にいても、いいことなんて何一つない)

意思決定(会議の進め方)
 《Do's》
 ・会議では必ず目的と議題、論点を明示する。
 (⇒特に社内会議の場合は、気が緩んでついつい忘れがち)
 ・会議での決定事項に関わりのある利害関係者は、会議のメンバーに忘れずに入れる。
 (⇒彼らに対して、会議終了後に決定事項を説明しようとしてはいけない。たいてい、「何で勝手にそんなことを決めたんだ?」となって、話をひっくり返される)
 ・建設的な対立が見られない会議は失敗とみなす。
 ・確実に実施される決定事項については、会議の参加者以外にも迅速に公開する。
 ・リアルコミュニケーションによる意思決定を重視する。

 《Dont's》
 ・下準備のない会議はやらない。
 (⇒議題や論点、討議用資料がない会議で、何かいいことが決まったためしがない)
 ・感情的な対立は避ける。
 ・社内にあらぬ憶測や噂が流れないよう、秘密会議をしない。
 ・不確実性を含む決定事項は性急にオープンにしない。
 (⇒事業計画や予算など、将来に関する事項でまだ正式に決まっていないものは、議論の経過に関する情報であっても性急にオープンにしない。なぜならば、聞く人によって解釈の違いが生まれ、あらぬ誤解が発生するリスクがあるから)
 ・メールでは議論しない。
 (⇒読むのがうっとうしいし、言外の意味をつかみ損ねることが多い)

チームワーク
 《Do's》
 ・それぞれのメンバーのパフォーマンスを見える化する。
 (⇒ピア・プレッシャーを生み出すと同時に、相互の健全な社内競争を刺激する)
 ・他のメンバーの仕事内容に関心を持つ。
 ・他のメンバーに仕事を依頼する場合は、その人がその仕事をやりたいと思っているかどうかを確認する。
 (⇒やりたくないことを無理にやらせても、たいした成果は出ない。ただ、その人がやりたくないと思っていても、会社にとってどうしても必要な仕事である場合は説得する)
 ・誰かが自分の元に相談に来た場合は、作業の手を止めてすぐに相談に乗る。
 ・事業の発展に役立つ新しい情報やナレッジはすぐにメンバー間で共有する。

 《Dont's》
 ・「他のメンバーがどんな仕事をやっているのか解らない」という状況を作らない。
 (⇒組織全体が重くなる。過去の記事「組織が<重い>主たる要因は仕事の属人化だと思う」も参照)
 ・努力しない人には手を差し伸べない。
 ・間違った努力を続ける人にも手を差し伸べない。
 (⇒私はそこまでお人よしではない)

 私と一緒に仕事をしている皆さんの中には、「お前、そんなのできてねーじゃねぇか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、今年は言行一致を目指します!

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