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   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
April 14, 2010

Twitterはブログを駆逐するのかねぇ?

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 Twitterを始めて1週間ぐらいだが、「Twitterでつぶやくのに忙しくてブログが書けない」という悩みを抱えている人が結構いるようだ。確かに、日記代わりにブログを書いていた人からすると、Twitterの方が手軽だし、友人とのつながりも作りやすいから、ブログからTwitterに流れるというのも解らなくはない気がする。

 イノベーションの研究家、例えばクレイトン・クリステンセンならば、「Twitterはブログの機能の高度化について行けなくなった下層のユーザー(レベルが低いという意味ではなく、そこまでの高度なニーズを抱いていないユーザー)を取り込み、ブログを脅かしている。しかも、Twitterの方がブログよりも簡単な技術を用いている。これは『破壊的イノベーション』の一例だ」と言うかもしれない。

 また、「ブルーオーシャン戦略」で知られるチャン・キムならば、「Twitterはブログの機能を大幅に簡素化し、代わりにSNSが持っていたソーシャルネットワークの機能を付け加えた。つまり、バリュープロポジションを移動させたことで新市場を切り拓いた」と説明するかもしれない。

 まぁ、まだ日本でも昨年ブームに火がついたぐらいだから、しばらくは様子見という感じかなぁ(それよりも心配すべきは、「Twitterの収益モデルが実は全然成り立ちませんでした、Good-bye!」という突然の終戦宣言かもしれない)。

 私はまだTwitterを始めて1週間ぐらいしか経っていないが、ブログとTwitterはうまく使い分けができると思う。私の場合は、ブログで割と長めの記事を書くようにしている。ある程度考えがまとまった段階で情報を発信するツールと考えているからだ。これに対して、Twitterはいわばメモ帳代わりである。ちょっとしたアイデアを書き留めておいたり、あるいは私自身にバックグラウンドがないためにまとまった文章を書くことができない政治・時事分野についても、多少つぶやいたりすることができる。しかも、Twitterだとmixiよりもはるかにスピーディーに他の人の意見が聞けるから、情報収集にも役立つ。

 企業のマーケティングツールとしてのブログとTwitterも、同じように併用できるはずだ。この点については、私自身も徐々に実験してみたいと思っているところである。ブログでは企業や製品のコアコンセプト、あるいは最新の調査結果やトレンド情報を定期的に発信し続け、ブランド認知を高める。一方、Twitterは顧客と広く薄くつながり、彼らのニーズを収集したり、製品・サービスに対するフィードバックをもらったりするコミュニケーションツールとして活用する。

 ほんのちょっと前までは、ホームページとブログを比べて、ホームページがストック型のコンテンツであるのに対し、ブログは高い更新頻度で情報発信ができるフロー型と位置づけられていた。しかし、今や私の中では、ブログはむしろストック型で、Twitterの方がフロー型になりつつある。両者をうまく共存させることができれば、自分自身、あるいは企業そのものを1つのメディアにすることも可能になるはずだ。
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