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   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
November 24, 2009

「骨太の日本」ではなく「先細りする日本」?

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(※今日の記事は若干感情的に書いており、あまり中身が伴っていないかも…)

 不景気による税収減を補い、膨れ上がる国家予算の財源を確保するために国会議員が躍起になっている。消費税率アップはもはや避けられないという雰囲気になっているし、今日もネットでニュースを読んでいたら、たばこを1,000円に値上げするとその後の9年間で9兆円の税収増が見込めるという厚生労働省の試算があった(その試算が合っているかどうかはここでは問題視しない)。
 厚生労働省の研究班が昨年実施した試算の結果を挙げる。試算によると、1箱300円を1000円にすれば、その後の9年間で(値上げをしなかったケースと比べ)合計で9兆円以上の税収増が見込めるという。
喫煙は病気?文化? 分かれる「増税」効果
 税金というのは、国民や企業などの経済活動の果実から、その一部を公共サービスや政策のために徴収するものである。変な言い方をすれば、1つのパイから分け前をもらうようなものだ。

 だが、どうも議論の流れを見ていると、「いかに限られたパイから多くを取るか?」ということばかりが考えられている気がしてならない。たばこの値上げに至っては、喫煙者の数を減らしてでも=パイの大きさを犠牲にしてでも、小さくなったパイからより多く取るという発想である。また、民主党が力を注いでいる事業仕分けも、政治の無駄をなくすという意味ではいいと思うのだが、今のところはただそれだけのことにすぎない。

 要は「どうすればパイ全体を広げられるか?」という議論がもっとあっても然るべきでは?と思うのである。パイ全体が大きくなれば、自ずと税収は増えるし国債も減る。個人的にはそういうことを政治に期待している。麻生前首相は「骨太の日本」という言葉を使っていたが、このままではゆっくりと日本が先細りしていくのではないかと心配だ。
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