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   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
May 08, 2009

モチベーションが高い人は「ボキャブラリーが多い」

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 4月に東京大学のLearning Barに行ってきた。Barという名前は付いているが、企業や組織における人材育成をテーマに研究者と実務家が集う「研究会」である。まぁ、お酒と軽食をつまみながらのフランクな集まりなので、Barに近いといえば近いのだが…。そこで、JTBモチベーションズの大塚雅樹社長が面白いことをおっしゃっていた。(JTBモチベーションズとは、JTBの子会社で、社員のモチベーション向上に関する診断サービスやコンサルティングを提供する会社である。)モチベーションが高い人は「ボキャブラリーが多い」というのである。

 やる気のある人の特徴というと、笑顔を絶やさない、ポジティブ思考、物事に対して真剣、などいろいろな要素を挙げることができるだろう。これに対して、大塚社長が注目したのは「ボキャブラリーの多さ」。ボキャブラリーが多いとは、自分の仕事内容をいろんな言葉で表現できることを意味している。

 なぜ、モチベーションが高い人はボキャブラリーが豊富なのか?モチベーションが高い人は概して外向的であり、仕事上様々な人と接する機会がある。時には、プライベートでも家族や友人に対して仕事の「売り込み」を行う。その際、聞き手のタイプに合わせて言葉を選ぶ必要があるため、必然的にボキャブラリーが増えていくのだという。JTBモチベーションズのメルマガにも関連する記述があったので、引用。
 私はここ最近で、“メンタルブロック”(※思い込みによる意識の壁。ここでは、「できない」と思い込むことにより、行動に移すことができない状態を指している)の克服法が何となく分かってきました。 その克服法は、私が知り合う尊敬すべきビジネスパーソンに共通している現象から導き出しました。つまり、「できる人」が必ず意識していることです。 それは、日頃話したり、書いたりするボキャブラリー(語彙)を豊かにするということです。いつも、限られた単語でしか話せないと、相手の胸を打つことができず、コミュニケーションの欠落を感じることになります。逆に、日常から多くの人の価値観に触れたり、多くの書物からその智恵を吸収したりしていると、 表現方法としてのボキャブラリーが増えることに留まらず、その「言葉にある 意味の広がり」に意識が高まり、様々な事象への深みを考えるようになるのです。これが、「メンタルブロックからの逃走」となるのです。いつも、自分の表現方法や説明に“駄目だし”をして、ブラッシュ・アップを心がけることが、 ボキャブラリーを豊かにする行動変容へと進化を促すことになります。
「〔コラム〕メンタルブロックとボキャブラリー」
 これは興味深い視点で「なるほどー」と思いながら聞いていた。一点、注意しなければならないのは、ボキャブラリーが豊富な人と、単なる話し上手とは区別して考えなければならない、ということだ。ただ単に言葉遣いが巧みということではなく、自分の言葉で、その人らしさが表れる言い回しで、実際の仕事振りが想像できるような生き生きとしたストーリーで語られるかどうかが、本人のモチベーションの高さを表すポイントだろうなと思った。

<補足>
 ちなみに、ボキャブラリーとモチベーションの関係は、ボキャブラリーが多くなるとモチベーションが高くなるとか、モチベーションが高くなるとボキャブラリーが多くなるといった一方的な因果関係ではなく、双方向に影響を及ぼしあう関係だとおっしゃっていた。
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