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   新ブログ 谷藤友彦ー本と飯と中小企業診断士
May 30, 2005

知識を適用するということ(1/2)〜情報を知識に変換する

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 書籍を読んでも実務で役立つことがないと溜息交じりに嘆く人がいる。彼は書物には知識が詰まっていると思い込んでいる。しかし、彼の前提は間違っている。書籍にあるのは知識ではなく情報である。情報はそのままの形では使用することができない。情報とは静的な文字列に過ぎない。動的な知識に変換しなければならない。

 我々が書籍を有効に利用することができるのは、情報を編集、加工し、現実に適応するものに変形させることができる場合のみである。情報を知識に変換させる必要がある。その作業は人間の「知覚」を通じて各々が行うしかない。

 往々にして忘れられがちであるが、このようなことが可能であるのは、我々が次の問いを適切に発することができるということが大前提である。すなわち、「我々が必要としているのはどのような情報なのか」「その情報にはどのようにすればアクセスできるのか」という根本的な問いである。なぜなら、資源たる情報を見誤れば、産出物たる知識も誤ってしまうからだ。そのような問いに適切に答えることができて初めて、書籍を利用して知識を導き出し、現実世界に知識を適用することができるようになる。
 
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